ビーフのはじまり:NENEの「OWARI」で波紋
ラッパーNENEが新曲「OWARI」をリリース。そのMV内で、ちゃんみなやSKY‑HI、さらにはBMSGへの“ディス”とも取れる歌詞が話題に。
具体的には、
「電話しろよちゃんみな」
「I’m so high, SKY‑HI」
「Bitches/Market/Stealing/Group」(頭文字が “BMSG”)
と対象を名指しし、強烈なメッセージを放っています。
この挑発に対し、SKY‑HI が即アンサー曲「0623 FreeStyle」を発表
それがさらにNENEのリリース「HAJIMARI」へと流れ、一気にミュージックバトルが勃発しました。
✨ ちゃんみな × BMSG:「No No Girls」とHANA結成
NENEがリリースしたディス曲の中心にいる、プロデューサーちゃんみなとBMSGは、そもそも「No No Girls」という大型プロジェクトでタッグを組んでいました。
SKY‑HI率いるBMSGとちゃんみながタッグを組んだガールズグループオーディション「No No Girls」
応募者は日本全国に及ぶ。
最終選考を経て誕生した7人組グループ「HANA」は、プレデビュー曲「Drop」をリリース、様々なチャートでランクインを果たし旋風を巻き起こしました。
このプロジェクト背景には「外見や性別で否定されてきた“NO”を乗り越える」メッセージが込められており、ちゃんみなのプロデューサー力とSKY‑HIのマネジメントスキルが結集しています。
🎧 歌代ニーナの参戦:「mood:bored」で三角関係に
そこへもう一人、様々な音楽性やルーツを持つマルチクリエイター歌代ニーナが登場。
NENEの「OWARI」に対し、自身の新曲「Mood Board」で先に使用していたコンセプトがパクられたと主張、強烈な反撃を開始。
彼女のリリックは、「お前じゃないんだよなー(笑)」など皮肉が効いていて、
「ちゃんみなとかHANAとかディスってるその曲で私の曲パクってんの大丈夫そ?」
と直接的な批判を展開。
さらに「パクりネタでディスはだめよ」という強烈メッセージも投下しています。
MVでは「半年前にすでにMVまで撮った曲」と言及し、自身の曲が先に存在していたことを明確に示唆しています。
🔥 ビーフの構図を整理
| 主役 | 内容 | 現状 |
|---|---|---|
| NENE | ディス曲「OWARI」「HAJIMARI」を通じて、ちゃんみな・SKY‑HI・BMSGを非難 | 歌代ニーナの参戦で戦線はより複雑に |
| SKY‑HI/BMSG | アンサー曲や声明で反論、「0623 FreeStyle」リリース | ちゃんみなプロジェクトは順調に進行中 |
| ちゃんみな | プロデューサーとして影響力大、NENEとの関係性は「あいさつ程度」 | プロジェクトは握られているが、個人的にはディスに巻き込まれていない様子 |
| 歌代ニーナ | 「Mood Board」「mood:bored」でNENEに反撃、ビーフに参入 | 音楽性と立ち位置の違いから、新たな視点を提示 |
🎯 なぜ注目されるのか?
日本語ラップにおける“ビーフ”(相手をディスしていく構造)がヒップホップ文化として歴史ある中、今回は女性アーティスト、今が旬のメジャーアーティスト、ポップスとは一線を置くアーティストとしての動き
プロデューサーちゃんみながアイドルではなく“リアルなラップ/ストリート精神”を選び、BMSGとタッグ組んだ意義が問われる場面に。
歌代ニーナのSNS発信・ミュージックビデオによる主張は、音楽業界とクリエイター間の“アイデアと権利”の在り方についても問題提起しています。
ヒップホップサイトとして提示するべき議題
今回のNENEによるビーフ、「なぜ始まったのか?」
その理由は、正直、自分には完全には理解できません。
でも、こういうケースはヒップホップの歴史では珍しくありません。
たとえば、
Kendrick Lamar vs Drake。
Joey Bada$$ vs 西海岸の凄腕ラッパー達。
どちらも、
本人たちの事情や意図なんて関係なく、
世界中のヒップホップリスナー、さらには普段ラップを聴かない人たちまで議論に巻き込みました。
つまり、
この時点で、このビーフに関わった全員は
**「ヒップホップに貢献した」**と言ってもいいと自分は思っています。
ヒップホップは“文化”であって“議論の場”
ヒップホップはただの音楽ジャンルじゃなく、文化です。
そして、その本質は“議論しながら継承していくこと”にあります。
今回のビーフのように、
「これは賛成できない」「このやり方はどうなんだ?」
とぶつかり合うことでこそ、ヒップホップは進化してきました。
それこそ、
リリックでの攻防、態度での主張、MVでのメッセージ。
全てが“議論の材料”であり、文化を次の世代に繋げるための知識なんです。
「ヒップホップを使うなら、文化への敬意を忘れるな」
最近は、
「私はヒップホップアーティストじゃないけど、ちょっとだけヒップホップ要素使ってます」
みたいな姿勢のアーティストも増えました。
でも、自分はこう思います。
たとえ10%でもヒップホップの要素を使うなら、
その文化への敬意は絶対に忘れちゃいけない。
もし、今回のビーフに対して
「関係ない」「自分は無関係」ってスタンスを取るなら、
そもそもヒップホップの恩恵を受けずにアーティスト活動をするべきじゃないか?
とも感じます。
ヒップホップは自由な音楽だけど、
同時に責任のある文化です。
「NO」を掲げる人が「NO」を叩くのは矛盾じゃないか?
さらに、今回のビーフで自分が気になったのは
「No No Girls」というプロジェクトのファンの反応です。
このプロジェクトは
「世間からNOを突きつけられてきた人たちを応援する」という趣旨でした。
でも、そんなプロジェクトを応援してるファンたちが
「NENEにNOを突きつける」
のは、どう考えても矛盾しているように見えます。
つまり、
「人気のあるもの、数字があるものにだけ優しく、数字が少なく、気に入らないものは叩く」
そんな態度こそ、ヒップホップの精神からは最も遠いはず。
この記事も少なからず議論の一部になると思います。
その為、ちょっと強めに書いています。
是非コメントお待ちしています。




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