フリースタイルラップには、独特のリズムとグルーヴが必要です。それらを磨くために、いくつかの素晴らしいビートの再生リストをつくりました。音楽制作やラップの練習に欠かせないビート。しかし、数多くのビートが存在する中で、自分にぴったりなものを見つけるのは容易ではありません。今回のブログでは、ジャンル、BPM、アーティストや楽曲の雰囲気等をまとめながらフリースタイルラップの練習のお手伝いが出来たらと思います。
1. ジャンルで探す
まずは、自分が制作したい音楽のジャンルを明確にしましょう。ヒップホップ、トラップ、R&B、エレクトロニカなど、どのジャンルのビートが自分のスタイルに合っているかを考えます。ジャンルを絞り込むことで、選択肢が限定されビートの探しやすさが向上します。ただ細かく分けすぎるのは探すのに時間がかかる為、クラシックスに似ているオールドスクールヒップホップ(ブーンバップやジャジーヒップホップ)などは今の所ここにいれさせてもらいます。 現在は4ジャンル、その他はトラップ、ドリル、新しい音が多めのヒップホップとさせていただきます。
1. オールドスクールヒップホップ
オールドスクール・ヒップホップは、1970年代後半から1980年代にかけての初期のヒップホップスタイルを指します。このジャンルでは、ファンクやソウルミュージックからのサンプリングが多用され、シンプルで踊りやすいビートが特徴です。また、リリックもストーリーテリングや社会的メッセージを盛り込んだものが多く見られます。またこれに似たビートはここに入れます。
2. トラップ(Trap)
トラップは、2000年代初頭にアメリカ南部で登場したヒップホップのサブジャンルです。重低音のベースライン、高速で複雑なハイハットパターン、シンセサイザーによるメロディーが特徴的です。歌詞は、ストリートライフやドラッグカルチャーに関連したものが多く見られます。
3. ドリル(Drill)
ドリルは、2010年代初頭にシカゴで発祥したヒップホップのサブジャンルで、その後イギリスやオーストラリアなどで独自のスタイルが展開されました。ドリルは、重いベースライン、シンセサイザーによるダークなメロディー、ダブルタイムのリズムが特徴です。歌詞は、ギャング文化やストリートライフに関連したものが主流です。
4. ニュースクール・ヒップホップ
ニュースクール・ヒップホップは、2010年代以降の現代的なヒップホップスタイルを指します。このジャンルでは、音楽プロダクションの技術が進化し、より洗練されたビートや多様な音色が用いられるようになりました。また、異なる音楽ジャンルとの融合が特徴で、エレクトロニック、R&B、ロックなどとのクロスオーバーが頻繁に見られます。歌詞のテーマも多岐にわたり、個人的な感情や社会問題、パーティーソングまで幅広い内容が表現されています。
2. BPMで探す
BPM(Beats Per Minute)は、曲のテンポを表す単位で、1分間に何回ビートが刻まれるかを示します。自分のラップスタイルに合ったBPMを見つけることで、自然なフロウでラップすることが可能になります。練習や制作の際、異なるBPMのビートを試し、自分に最適なテンポを見つけてみましょう。BPMをすべて網羅するのは難しい為
指定してビートを検索できるウェブサイトやアプリもありますので、それらを利用することで効率的にビートを探すことができます。
1. 低BPMビート (80 BPM以下) Slow Groove
低BPMのビートでは、リラックスした雰囲気でフリースタイルラップを楽しめます。またこのようなビートは倍速でとる事も多く、言葉の表現力やストーリーテリングのスキル、リズムの遊び方も磨けます。
2. 中BPMビート (80 – 100 BPM) Mid-Tempo Flow
中BPMのビートは、ラップのリズム感を磨くのに適しています。このビートで練習することで、自然なフロウとリズムを身につけられます。また、ヒップホップクラシックス等はこの位の速さが多くみられます。
3. 高BPMビート (100 – 120 BPM) Upbeat Energy
高BPMのビートでは、エネルギッシュなフリースタイルラップを楽しめます。このビートで練習することで、スピードラップやフロウのテクニックを鍛えられます。ただしこの位の速さは倍速ではかなり早くなる為、間の練習にも最適です。
4. さらに高BPMビート (120 – 140 BPM) Fast Paced
さらに高BPMのビートでは、エキサイティングなフリースタイルラップが可能です。速さのビートから2倍遅く取るなどのより現代的な乗せ方も練習できます。高速なラップやタイミング、なにより現在進行形を練習する上でカギになる速さに感じます。
5. 超高BPMビート (140 BPM以上)
昔では想像もつかないような早いビートでラップをします。150近くまでは普通に存在しますが、160とかになるとBPM80以上の倍速練習にもなりますので是非チャレンジしてみてください。2023年時点ではかなり多くなってきています。
3. アーティストや曲の雰囲気で探す
自分が好きなアーティストやインスパイアされるアーティストの雰囲気を基に、ビートを探す方法もあります。また、特定の曲の雰囲気を参考にして、それに似たビートを探すこともできます。そのアーティストや曲が使用しているビートの特徴を分析し、同じような雰囲気を持つビートを見つけてみましょう。
1, 雰囲気 強そう
説明なしでプレイリストだけ上げていきます。あくまで個人的見解満載でやらせていただいています。
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